NBA.com/Japan '07-08シーズン プレビュー
サウスイースト・ディビジョン
By Masayoshi Niwa

全チームがプレイオフを狙えるディビジョン。ウィザーズ、マジック、ヒートに関しては言うまでもないが、今季は、ボブキャッツ、ホークスにも、十分にチャンスがある。過去3年はヒートがディビジョンを制したが、今年に限っては、ワイドオープンである。

 
 
今シーズンから一緒のチームで戦うハワードとルイス。強力デュオはマジックを優勝に導けるか。
Terrence Vaccaro/NBAE/Getty Images
アトランタ・ホークス
(2006-07シーズン 30勝52敗、ディビジョン5位)

ホークスは今年、ドラフトでビッグマンのアル・ホーフォードとガードのエイシー・ロウを加え、戦力を整えた。ポイントガードとインサイドに大きな懸念を抱えていただけに、彼らが期待通りスタメンに定着すれば、面白くなる。

チームリーダーは、もちろんジョー・ジョンソンだが、若いジョシュ・スミス、マービン・ウィリアムスも、昨季終盤から高い能力を見せ始めた。ここに、ジョシュ・チルドレスのようなオールラウンダーが加わってくる。ここ何年かは、相手チームになめられる存在だったが、今年は久々にポストシーズン進出さえ伺えるチームとなった。

シャーロット・ボブキャッツ
(2006-07シーズン 33勝49敗、ディビジョン4位)

エクスパンションから4年目のシーズンを迎えるボブキャッツにも、ようやくチャンスが巡ってきた。スコアラーにした成長したジェラルド・ウォーレスとディフェンダーとしては、リーグでも認められる存在となったエメカ・オカフォーに加え、ドラフト当日のトレードで、ウォーリアーズからジェイソン・リチャードソンを獲得した。これで、ようやくチームの核が揃い、この回りを、レイモンド・フェルトンショーン・メイら、地元ノースカロライナ大出身の若い選手らが固める布陣は、噛みあえば魅力的た。

ただ、20日のレイカーズとのプレシーズンゲームで、昨季のドラフト1位で、今季の成長が期待されたアダム・モリソンが左膝を負傷して退場。最悪の場合、シーズンを棒に振る可能性も出来ている。チームがプレイオフに駒を進めるには、彼のようなガッツのある選手が必要だっただけに、ファンとしては、少しでも早い彼の復帰を願うしかない。

マイアミ・ヒート (2006-07シーズン 44勝38敗、ディビジョン1位)
王者返り咲きを狙うヒートだが、オフに肩とヒザの手術をしたドウェイン・ウェイドの復帰が遅れている。現在のところ、プレイできるのは11月中旬から下旬になるそうで、それ以上遅れれば、ヒートのシーズンは前途多難と言えよう。

シャックの年齢による衰えも深刻。昨季の平均得点は、キャリア最低の17.3点にとどまり、リバウンドもわずかに7.4。彼の基準からすれば、その数字は受け入れがたいだろう。シャック自身は、「あと2つはリングが欲しい」と、貪欲な姿勢を見せているが、新戦力もシーズン直前になってティンバーウルブスから獲得したリッキー・デイビスほぼ人では、ウェイド以外のサポーティングキャストにも恵まれず、かなり厳しいシーズンとなるかもしれない。

オーランド・マジック (2006-07シーズン 40勝42敗、ディビジョン3位)
代わって台頭するのは、マジックか。ドワイト・ハワードがさらに成長し、FAではラシャード・ルイスを獲得した。ルイスは、マジックにいなかったタイプのシューターで、この数年はポストプレイでも成長を見せており、幅の広がった彼のプレイスタイルは、必ずやマジックにフィットするだろう。

マイナスは、ダーコ・ミラチッチを手放さなければならなかったことか。そのためにインサイドの負担を、ほぼハワード一人が背負うことになる。プレイオフでさらに上を目指すためには、このあたりがウィークポイントとなるかもしれない。

ワシントン・ウィザーズ (2006-07シーズン 41勝41敗、ディビジョン2位)
実のところ、地区の本命はウィザーズか。昨年は終盤になってギルバート・アリーナスらがケガで戦列を離れ、プレイオフではキャブスに敗れたが、主力が揃っていれば、ダークホース的な存在だった。今年も、アリナスに加え、カロン・バトラーアントワン・ジェイミソンの1試合平均60点トリオは健在。彼らがケガさえしなければ、今季こそ、プレイオフで面白い存在。しかし、上位を脅かすには、昨年のリーグで失点がワースト3位だったディフェンスの向上と、インサイドの強化が求められる。