NBA ウィークリー・リキャップ:ウェスタン・カンファレンス
サウスウェスト・ディビジョン(11月26日〜12月2日)
by Mayumi Nakamura

1位 サンアントニオ・スパーズ
(第5週4勝1敗、通算15勝3敗)

15勝3敗として2位のサンズに1.5ゲーム差をつけてウェスト首位に君臨するが、12月2日のブレイザーズ戦でティム・ダンカンが膝と足首を負傷して下がるという事態が発生。チームに激震が走ったが、幸い大事には至らず、再検査を受けるというものの、2、3試合休んだだけで復帰できる見通しとなった。5連勝と勢いづいて乗り込んだキングスのホームでは、開幕前に解雇したベノ・ウドリーにキャリアハイの27得点の奮闘を許すとともに、パーカーが12得点に抑えられて、99-112と完敗を喫した。ダンカンも15得点、ファブリシオ・オベルトも13得点をあげたが、11月2日の勝利に続く2勝目はものにできず。しかしホームのウィザーズ戦では後半によりアグレッシブになったパーカーが29得点、11アシスト、8リバウンド、ジノビリーも19得点、ダンカンも16得点をあげて109-94と制圧。ミネソタのウルブズ戦では、今度はジノビリーがシーズンハイの31得点とスパーク。第3Q終了時点で74-80とリードされていたが、最終クォーターを32-11と圧倒して撃退。若いチームに経験の差を見せつけた。ホームでのブレイザーズ戦では34-28とリードした第2Qにダンカンが怪我をして下がったが、パーカーが27得点、8アシストを記録して司令塔の役目を果たし、100-79の勝利に導いた。またここまで欠場の続いたロバート・オーリーがファンの前に今季初お目見えを果たし、2リバウンド、2ブロックを記録した。

 
 
自身が入団する前から続いていた対マブスの連敗を止めたポール。
Layne Murdoch/NBAE/Getty Images
2位ニューオーリンズ・ホーネッツ
(第5週2勝1敗、通算12勝6敗、ゲーム差3.0)

2勝1敗と白星先行で終え、強豪ひしめくサウスウェスト・ディビジョン内でマーべリックスを抜いて2位に浮上。ウェスト全体でも4位に上昇した。ホームのウルブズ戦では、そこまでわずか1勝に終わっていたウルブズ相手に一度もリードできずに94-103と敗退。クリス・ポールが31得点、ペジャ・ストヤコビッチも17得点、ボビー・ジャクソンも14得点をあげて反撃を仕掛けたが、その度に突き放されての完敗を喫した。だがアトランタのホークス戦ではセンターのタイソン・チャンドラーが歯を2本折る羽目となったが、チーム全体のディフェンスがよく機能して92-86と勝利。デイビッド・ウェストが20得点、17リバウンド、ポールも20得点、ジャネロ・パーゴも13得点、モーリス・ピーターソンも12得点をあげて制し、ロード成績をウェスト最高の8勝2敗とした。翌日のホームでのマーべリックス戦は大接戦となったが、第4Q最後2.9秒にストヤコビッチが3ポイントを決めてオーバータイムに突入。延長でもポール(33得点、12アシスト、9リバウンド)とチャンドラー(21得点、13リバウンド)が活躍して112-108と死闘を制した。1999年11月、ポールがまだ9年生だったときから勝てず、21連敗していたマーべリックスを初めて破る記念すべき勝利となった。

3位 ダラス・マーベリックス
(第5週2勝2敗、通算11勝6敗、ゲーム差3.5)

先々週の2連敗に続いて先週の初戦も落として3連敗を喫し、ホーネッツにも敗れて抜かれる厳しい週となった。ホームのウィザーズ戦ではダーク・ノビツキーが31得点、8リバウンド、6アシストと奮闘したが、ジョッシュ・ハワードの17得点、控えのホセ・バレアの15得点以外ヘルプが得られず、98-111と敗退。フリースロー29本すべてを成功させるチーム記録は作ったが、今季ホーム初黒星を喫するとともに、昨シーズンは27勝3敗と圧倒したイーストのチームに早くも1勝4敗とされた。だがウルブズ戦ではノビツキーが最後5分41秒間であげた8得点を含む27得点、11リバウンド、デビン・ハリスも22得点、ジェイソン・テリーとハワードも各12得点と奮起して109-103と勝利。3連敗を止め、ホーム成績を7勝1敗とした。ブレイザーズ戦では終始ダブルチームにこられたノビツキーは11得点に終わったが、ハワードが23得点、シーズンハイの14リバウンド、テリーも17得点、ハリスも14得点をあげて91-80と制し、対ブレイザーズ9連勝を飾った。だがニューオーリンズでのホーネッツ戦ではストヤコビッチに3ポイントを決められて同点とされた後、ノビツキーの放った3ポイントはリムに嫌われ延長に突入。オーバータイムを6-10とリードされて108-112と落とし、今季6敗目を喫するとともに、対ホーネッツ21連勝も止められた。今週もブルズ、ナゲッツ、スパーズ、ジャズと厳しい試合が続くが、いかに乗り切るか注目される。

4位 ヒューストン・ロケッツ
(第5週2勝2敗、通算9勝9敗、ゲーム差6.0)

先々週から先週にかけて3連勝を飾った後2連敗を喫してディビジョン4位は変わらなかったが、首位に6ゲーム離され、ウェスト全体でも9位に転落した。ロサンゼルスでのクリッパーズ戦では、トレイシー・マクグレディが36得点中19得点を第4Qにあげて88-71の勝利に牽引。第4Q初めに22-5の猛攻を仕掛けて、残り6分56秒には81-63の大量リードを奪った。レイファー・アルストンも17得点、ヤオ・ミンも14得点、8リバウンドと貢献した。フェニックスのサンズ戦ではヤオが19本中12本のショットを決めて31得点、13リバウンドと猛威を振るい、マクグレディも18得点、アルストンも15得点と援護して100-94と勝利。6連敗後3連勝を飾った。また、ここまでほとんど起用されないかつてのエース、スティーブ・フランシスもベンチから出て21分間プレイし、9得点、7アシスト、3リバウンドと活躍した。だが絶好調を続けるウォリアーズのホームでは、ヤオがシーズン最低の10得点、マクグレディも11得点に抑えられ、94-113と敗退。サイズの劣るウォリアーズにリバウンドも41-45と負け、控えのマイク・ジェイムスの19得点がチーム最多の得点となる完敗だった。キングスのホームではマクグレディが40得点のうち28得点を後半にあげてケビン・マーティンとバトルを繰り広げたが、99-107と敗れて、アデルマンヘッドコーチに古巣での勝利を贈呈することはできず。ヤオの29得点、11リバウンド、元キングスのボンジィ・ウェルスの8得点、10リバウンドの奮起も実らなかった。

5位 メンフィス・グリズリーズ
(第5週2勝1敗、通算6勝10敗、ゲーム差8.0)

先々週の2勝2敗に先週の2勝1敗を積み重ねて6勝を飾り、4位ロケッツとの差を2とした。ニュージャージーでのネッツ戦では、パウ・ガソルが22得点、マイク・ミラーも19得点、ルーキーガードのファン・カルロス・ナバーロも16得点、11リバウンドと5人が二桁得点をあげる活躍を見せた。ネッツが序盤の18点差を第4Q残り2分4秒には1点差に追い上げてきたが、突き放して110-103と接戦をものにした。ロード5連敗を止めるとともに、今季初の2連勝を飾った。ちなみに昨シーズンは73ゲーム目で初めて2連勝しただけに、今季の改善が窺える。トロントのラプターズ戦も制して3連勝をと乗り込んだが、第2Qを10-30と圧倒されて後半盛り返すものの91-103と敗退。第2Qにクリス・ボッシュが足の付け根を痛めて下がったが、すでに20点差をつけられていた。2006年に日本で行われた世界選手権で優勝したスペインチームのガソル(13得点)とナバーロ(15得点)対ラプターズのホセ・カルデロン(13得点)の対決ともなったが、11月21日に続いてまたもカルデロンに軍配が上がった。だがメンフィスホームでのティンバーウルブズ戦では7フッターのダーコ・ミラチッチの復帰も手伝って6人が二桁得点をあげ、シーズンハイの12ブロックも記録して109-80と圧勝。4試合で3勝目をあげた。今週もアウェイのブレイザーズに続いて、ホームでロケッツ、ホーネッツ、ホークス戦と続くだけに更に浮上するチャンスとなる。