NBA ウィークリー・リキャップ:ウェスタン・カンファレンス
ノースウェスト・ディビジョン (1月7日〜13日)
by Mayumi Nakamura

1位 デンバー・ナゲッツ
(第11週1勝1敗、通算22勝13敗)

絶好調ポートランド・トレイルブレイザーズに一時ディビジョン1位の座を奪われたが、何とか取り戻した。だが1勝1敗としたブレイザーズに0.5ゲーム差、更には3連勝したユタ・ジャズに2.5ゲーム差で追われ、首位の座も安泰ではなくなった。ディビジョン首位対決となった1月6日のフェニックスでのサンズとの今季初戦は、第1Qスタートから6-17、前半だけで59-78と大差をつけられた。第3Qに25点リードされた時点で12-2と反撃して90-101と追い上げたが、すぐに離され115-137と大敗を喫した。5日で4ゲーム目というきつい日程で、サンズのアップテンポなプレイについていけず、20本の3ポイントを許した。アレン・アイバーソンが32得点、カーメロ・アンソニーも20得点、14リバウンド、マーカス・キャンビーも13得点、ネネイも12得点、9リバウンドと奮闘したが、全く適わなかった。だが11日のホームでのオーランド・マジック戦では、ポイントガードのアンソニー・カーターがキャリアハイの21得点、11アシストと活躍。第4Qにうち14得点をあげて113-103の勝利に多大な貢献をした。カーメロも32得点、11リバウンドと今季9回目のダブルダブル、アイバーソンも21得点、13アシスト、控えのリーナス・クレイザも18得点と援護し、ホームで対マジック5連勝を飾った。しかしガードのチャッキー・アトキンスは足のつけ根の手術をして8週間の戦線離脱、フォワードのネネイも怪我を理由に無期限の離脱となり、戦力ダウンが懸念される。

 
 
点を取ることだけでなく、アシスト役にも徹しているアイバーソン。
Barry Gossage/NBAE/Getty Images
2位 ポートランド・トレイルブレイザーズ
(第11週1勝1敗、通算22勝14敗、ゲーム差0.5)

12月31日に13連勝は止められたが新年に入って4連勝を飾り、ディビジョン1位に躍り出たが、また2位に戻った。だがサプライズチームであることには変わりない。9日のホームのゴールデンステイト・ウォリアーズ戦は、今季11回目となった完売の満員のファンの前で109-91と快勝。ナゲッツに0.5ゲーム差をつけ、2001年3月1日以来となる待望のディビジョン1位に立った。「ここまでくるには18戦で17勝しなくてはいけなかったが、素晴らしい気分だ」と、第2Qにアル・ハリントンと衝突して右ひざを痛めながら後半戻り、8得点、8アシスト、8リバウンドを記録したブランドン・ロイは喜んだ。スティーブ・ブレイクもキャリアハイの24得点、ラマーカス・オードリッジも19得点をあげ、ローズガーデンでの成績を17勝3敗とした。13日からイーストへのロード7戦が始まり、その初戦となったトロントでのラプターズ戦は、2度の延長戦にもつれ込む大激戦となった。第4Q残り23秒には89-93と4点リードされたが、3ポイント試投でファウルされたトラビス・アウトロー(18得点)が3本のフリースローをきっちり決めて延長に突入。1度目の延長では残り9秒に3点リードされたが、アウトローのミスショットのリバウンドを取ったロイが残り2秒に3ポイントを成功させて2度目の延長に持ち込んだ。だが最後力尽きて109-116と敗退したが、キャリアハイの52分プレイしたロイは33得点(キャリアハイ)、10アシストと奮闘。チャニング・フライも16得点、ジャレット・ジャックも12得点をあげ、しぶとさを示した。今週ニュージャージー・ネッツ、ボストン・セルティックス、マイアミ・ヒート、オーランド・マジック戦と続くロードをいかに乗り切るか、大いに注目される。

3位 ユタ・ジャズ
(第11週3勝0敗、通算21勝17敗、ゲーム差2.5)

12月には5勝11敗と落ち込んだが、新年を4勝1敗として昨季のディビジョン優勝チームが巻き返しを開始した。8日のホームのインディアナ・ペイサーズ戦では、40-19とロケットスタートを切って111-89と大勝。カルロス・ブーザーが22得点、デロン・ウィリアムスも10得点、9アシストをあげたのに加え、控えのマット・ハープリングも16得点、カイル・コーバーも12得点とベンチ陣がシーズンハイの54得点と活躍し、ペイサーズに今季最悪の黒星を見舞った。10日に迎え撃ったフェニックス・サンズは、スティーブ・ナッシュグラント・ヒルショーン・マリオンの3人のスターターを欠き、前の晩に延長戦を戦ったばかりで、戦う前からジャズには有利だった。メメット・オコワーが22得点、17リバウンド、ルーニー・ブリュワーもキャリアハイタイの21得点、ブーザーも18得点、ウィリアムスも17得点、11アシストとバランスアタックを展開して108-86と快勝。パシフィック・ディビジョンリーダーを第3Qわずか5本のショットの12点に抑えて一蹴した。12日のマジック戦でも12月に肩を痛めて7試合欠場したオコワーが29得点、8リバウンドと復調した姿を見せ、ウィリアムスも17得点と活躍。背中の故障で3ゲーム休んだアンドレイ・キリレンコも復帰して16得点、8アシスト、7リバウンド、ブーザーも15得点、10リバウンドをマークして119-115と制した。1月残りの8戦はナゲッツ、ロケッツ、スパーズを除けば、5割以下のチームが相手だけに、怪我人も戻った今、浮上する絶好のチャンスとなる。

4位 シアトル・スーパーソニックス
(第11週0勝4敗、通算9勝27敗、ゲーム差13.5)

12月29日に勝った後、6連敗を喫し、依然10勝もできない厳しい状況が続く。ロード4戦の3戦目は8日のクリーブランドでのキャバリアーズ戦となったが、前半を33-45と圧倒され、第3Qには18点のリードを奪われて79-95の完敗を喫した。24得点をあげたルーキー、ケビン・デュラントは残り7分31秒に左足首を捻挫して戻らず。去年の夏のオリンピック予選の前に一緒に練習したレブロン・ジェイムスは、「自分もルーキーのときにデュラントと同じ状況にいただけに、その苦しさがよく分かる」と同情した。ウォーリー・ザービアックも15得点、ニック・コリソンも14リバウンドを記録したが、先発のクリス・ウィルコックスが指を脱臼して欠場。カート・トーマスも膝痛で第3Qに下がるなと悪条件も重なった。翌日のニュージャージでのネッツ戦では、控えのヨハン・ペトロがキャリアハイタイの22得点、コリソンもシーズンハイタイの18得点をあげたが、復帰したデュラントは15得点に留まった。第4Qには一時20点差をつけられて88-99とまたも完敗を喫し、ロードを4連敗で終了した。11日にはホームにダラス・マーベリックスを迎えたが、第2Qに27-28と詰めた後は脅かせず、70-90とまたも大敗を喫した。二桁得点はザービアックの17得点、コリソンとデュラントの各15得点だけで、35%のシュート成功率に抑えられる完敗だった。今週はホームでのレイカーズ戦の後は、アウェイでニューオーリンズ・ホーネッツ、メンフィス・グリズリーズ、マーべリックス戦と続くが、何とか勝ち星を増やしたい。

5位 ミネソタ・ティンバーウルブズ
(第11週1勝2敗、通算5勝31敗、ゲーム差17.5)

新年に入って何とか1勝したものの依然5勝に留まる。同じく不調のソニックスとの差は4ゲームとしたが、ウェスト最下位脱出の展望は未だ開けない。だが1月8日のホームでのヒート戦は、ラシャッド・マキャンツが3ゲーム連続20得点以上となる27得点と奮起。アル・ジェファーソンも18得点、10リバウンド、マルコ・ヤリッチも17得点、8アシストと、先発5人が二桁得点をあげる活躍を見せた。第2Qには二桁リード奪い、後半の反撃も退けて101-91と東西最下位対決を制し、8連敗をようやく止めた。しかし11日のヒューストンでのロケッツ戦は第1Qを18-31と圧倒されて始まり、ハーフには33-65と今季最多得点を許して82-113と大破された。ライアン・ゴメスが20得点、控えのコーリー・ブリュワーも16得点、クレイグ・スミスも12得点と健闘したが、リバウンドも34-52と圧倒される完敗を喫した。翌12日のサンアントニオでのスパーズ戦ではハーフには1点リードする健闘を見せたが、後半を43-61と大差をつけられて88-105と敗退。ロード14連敗を喫するとともに、ここ18戦で16敗目を喫した。ジェファーソンが24得点、ゴメスも21得点、9リバウンド、マキャンツも17得点、スミスも12得点と力を振り絞ったが、本気を出した王者には適わなかった。今週はウォリアーズ、サンズ、ナゲッツ戦と続き、苦戦が予想されるが、何とか1勝はものにしたいところだ。