Orlando 102, Raptors 92
マジック、ラプターズを撃破!
セカンドラウンド一番乗り!
Gary Bassing/NBAE/Getty Images
21得点、21リバウンドと猛威を振るい、12年ぶりのセカンドラウンド進出に導いたドワイト・ハワード

フロリダ州オーランド、4月29日:
オーランド・マジックのスタン・バン・ガンディHCは、プレイオフへ突入するドワイト・ハワードが変化しているのに気づいた。22歳のオールスター、ハワードはいつもはチームでも一番冗談を言う選手だが、突如、真剣モードに変身。それは数字にも大きく表れた。

ハワードがトロント・ラプターズとのファーストラウンド・シリーズ第5戦に21得点、21リバウンド、3ブロックと、シリーズ3回目となる20-20ゲームと奮起。チームを12年ぶりにセカンドラウンド進出に導いた。「ドワイトの態度が違っていた。いつもは楽しいことが好きで、冗談ばかり言っている。シーズン中もそういうことがよくあり、悪くはないが、準備しているときは真剣になるようにさせたことが何度もあった。だがこのシリーズの準備段階では、最初から一言も言う必要がなかった」とHCは目を見張った。

ハワードのゲームがそれをすべて物語っていた。マジックは3ポイント成功率がリーグ3位と正確なチームだが、このシリーズでは不安定さが続いた。だがハワードのインサイドパワーが十分それを補った。ハワードを終始ガードしたラプターズのスター、クリス・ボッシュは「ハワードはすごかった。リーグでも最高のセンター、おそらく最強の選手だろう。体の使い方を良く知っており、自分は全く驚かなかった。このシリーズ中、今シーズンも彼のプレイを見てきたからだ」と舌を巻いた。

ボッシュは26日のトロントでの第4戦では39得点、15リバウンドと両方ともキャリア・プレイオフ・ハイとなる数字を叩き出したが、第5戦では16得点、9リバウンドに終わった。ハワードに終始インサイドで執拗にマークされて19本中7本しか決められず、第3Qにはレイアップに行くハワードに対してテクニカル・ファウルをコールされた。

ラプターズではTJ・フォードカルロス・デルフィノも各14得点、ジェイソン・カポノも13得点、ホセ・カルデロンも12得点と健闘した。デルフィノは7リバウンド、フォードも5アシストを記録したが、第6戦に繋げることはできなかった。「マジックと対戦するときは常に得点をあげなくてはいけないことはレギュラーシーズンで分かっていたが、できなかった。十分なショットを決められなかった」と、2年連続ファーストラウンド敗退が決まったラプターズのサム・ミッチェルHCは嘆いた。

試合はマジックが5本中3本のショットを決めて10-2と飛び出した。だがラプターズのガード陣が前半残りを支配。カルデロンが2本の3ポイントで10-4の反撃を導き、26-22と逆転して第1Qを終了。デルフィノが第2Qには連続8得点をあげた。だがラプターズが2分20秒間無得点に終わった間に、マジックもルイスが9得点をあげて43-44に追い上げた。しかしフォードが2本のジャンパーと2フリースローで連続6得点をあげ、50-49と1点リードで折り返した。第4戦の第3Qで足のつけ根を痛めたラプターズのジャマリオ・ムーンは、このシリーズ2度目の先発を果たしたが、第1Q にすぐ2本の3ポイントを決めて6得点をあげたものの、その後は2得点に終わった。

ボッシュのテクニカル・ファウルでキーオン・ドゥーリングが1フリースローを決めて、第3Q残り55秒にはマジックが73-66とリード。第4Q中盤までマジックがリードを守った。だがラプターズもデルフィノのジャンパー、ボッシュのフリースロー4本中2本、フックショットで残り6分1秒には82-84と追い上げた。

3ポイント成功率リーグ3位のマジックだが、第5戦では32本中9本とまたも不振だった。だが肝心なときに決めたのが大きかった。キース・ボーガンスとネルソンがそれぞれ1本、ハワードもレイアップを決めて8-0とし、92-82と最多得点差となる10点リードとした。

マジックではネルソンも19得点、ラシャード・ルイスも18得点、13リバウンド、この日早くに今季のmost improved playerに選ばれたヒドゥー・ターコルーも12得点、8リバウンド、9アシストと、トリプルダブルに近い奮闘を見せた。モーリス・エバンスも12得点、ボーガンスも11得点と、6人が二桁得点を記録した。

マジックはシャキール・オニールペニー・ハーダウェイがイースタン・カンファレンス・ファイナルに導いた1996年以来、プレイオフ・シリーズを制したことはなかった。その間プレイオフで28試合戦ったが、勝ったのはわずか8試合だけだった。「信じられない気持ちだ。長らく達成していなかったことを遂にやり遂げた」とハワードは未だ信じられないという笑みを浮かべた。

セカンドラウンドでは、現在2勝2敗と熾烈な戦いを続けているデトロイト・ピストンズ対フィラデルフィア・セブンティシクサーズの勝者と戦うことになったマジックだが、12年ぶりのカンファレンス・ファイナル進出も可能となるのか、注目される。