



ソルトレイクシティ、5月16日:
コービー・ブライアントは背中を休める時間を少し手に入れた。だがそれが必要だからというようには見えないのだが。コービーが34得点中12得点を第4Qにあげ、ロサンゼルス・レイカーズがユタ・ジャズの猛反撃を退けて108-105と勝利。ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル・シリーズ第6戦を制し、4年ぶりのウェスタン・カンファレンス・ファイナル進出を決定した。
このシリーズでビジターチームが敵地で勝ったのは初となり、レイカーズは19日(月)の第7戦をホームでする必要はなくなった。「我々にとって大きなステップだ。敵地で勝てたということはチームの気骨を十分示せたということだ」と、8リバウンド、6アシストも記録したコービーは喜んだ。
ジャズはハーフには19点差、第3Q後には16点差をつけられていたが、怒涛の反撃で最後1分を切ってから2点差に追い上げた。「うちが後半少しガス欠になったのに対し、ジャズは凄まじい勢いと集中力で追い上げてきた。だが自分は選手たちがゲーム最後に適切なプレイをするということに自信を持っていた」とレイカーズのフィル・ジャクソンHCは余裕を見せた。
レイカーズは19日(月)のサンアントニオ・スパーズとニューオーリンズ・ホーネッツとの第7戦の勝者と、来週からウェスタン・カンファレンス・ファイナルを戦うことになる。
コービーは11日(日)に2勝2敗にされた第4戦序盤に背中を痛めてから1週間もたたないが、もう大丈夫だと言う。第5戦のホームでの試合も、今日の第6戦でも、いつものMVP受賞者のプレイに戻っていた。
レイカーズはこれでプレイオフに入って8勝2敗と絶好調を続ける。「素晴らしいジャーニーが続いている。カンファレンス・ファイナル進出を成し遂げたのは素晴らしいことだが、もっと先のことを達成できると信じている」とコービーの信念は揺るがない。
レイカーズではパウ・ガソルも17得点、13リバウンド、ラマー・オドムも13得点、9リバウンドと奮闘し、2人で最初の3クォーターのほとんど、ジャズがレーンに入るのを阻止した。ガソルは4ブロック、オドムも1ブロックと働いて序盤にジャズを狼狽させ、ジャズが克服できないほどの大量リードを奪った。
ウィリアムスはチームトップの21得点、14アシスト、カルロス・ブーザーも12得点、14リバウンド、オコワーも第4Qの大反撃で2本の3ポイントを決めて16得点、10リバウンドと健闘した。「ロサンゼルスでも同じようにやられて傷ついたが、今日もまたやられた。リードされてから、それを必死に追い上げたが、乗り越えることができなかった。後半は少しプレッシャーを与え、レイカーズも少しあせったが、うちはゲーム全体でそうするべきだった」とウィリアムスは悔やんだ。
レイカーズは第4クォーターまでジャズのピック・アンド・ロールと、ペイント内のオフェンスをすべて阻止した。ジャズは急いでアウトサイドからのショットを打ち始めたが入らず、リバウンドは常にガソルの方向にバウンドするように見えた。ガソルの前半11リバウンドのうち9つは、ディフェンス・リバウンドだった。
ジャズは遂に第4Qには外から決まり始め、レーンに切り込んで得点をあげ始めたが、コービーがリードを失うことを阻止した。第4Qにはフリースロー7本すべて決め、全体でもフリースローを17本中15本、ショットも19本中9本を成功させた。
「レイカーズはスタートから我々のやりたいことを阻止しようとした。それが経験のなせる業だろう。我々の顔面にぐっと迫ってきて、最初から困惑させた」とジャズのジェリー・スローンHCは悔やんだ。
ジャズの控えで15得点の奮闘を見せたポール・ミルサップが、第4Q序盤の14-5の猛攻を牽引。スリル溢れる最後の場面をお膳立てした。ウィリアムスがリバース・レイアップを決めて80-91と差を詰め、ブーザーがガソルの前面に立ってパスをそらさせ、再びターンオーバーを誘った。ミルサップがダンクを決めて残り6分23秒には82-91と9点差と、レイカーズが20-12とリードして以来初めて一桁リードに追い上げた。
レイカーズがタイムアウトを取った後、コービーがマット・ハープリングにエルボーを見舞い、オフェンス・ファウルを取られた。ハープリングは残り5分17秒にコービーからまたもファウルを誘い、2フリースローを決めて86-93と7点差に追い詰めた。だがコービーが3ポイントで応戦して10点リードとした。
コービーが残り2分12秒にフリースロー2本を決めて101-91とした後、もうあとがないジャズは最後の抵抗を見せた。オコワーが2本の3ポイントを沈め、ミルサップがコービーのレイアップをブロックした後、アンドレイ・キリレンコも値千金の3ポイントを決め、残り25秒に100-103と3点差に詰めると、アリーナは大興奮となった。オドムの2フリースローの後、キリレンコがまたも3ポイントをヒットさせ、残り16秒には103-105の2点差に追い上げ、逆転の可能性が生まれた。だがすぐさまファウルされたコービーが残り15.5秒に2フリースローを決めたのに対し、ミルサップのダンクで残り13秒には105-107とジャズが2点差にまたも追い上げた。残り12秒、デレック・フィッシャーのフリースローが2本中1本しか決まらず、ミルサップがリバウンドを取ったにも関わらず、メメット・オコワーとデロン・ウィリアムスが3ポイントを決められず、ジャズのシーズンは終了した。
「私は試合中ずっと興奮し、少し反撃できれば、互角に戦えるのにと思っていた。だが最後になってそれが少しできたのだが、逆転するところまでいかなかった」と、スローンHCは無念の表情を見せた。
ジャズファンは試合中ずっと大きな声援を送り、レイカーズとオフィシャルに代わる代わるブーイングをしていたが、最後負けてコートを去る選手たちをスタンディング・オベーションで見送った。「我々は勇壮な努力をした。あと少しまで追い詰めた」と、残り4分34秒にファウルアウトとなったブーザーは振り返った。昨シーズン、ジャズでプレイしたフィッシャーは、最後のブザーが鳴ると、ウィリアムスと抱き合って健闘を称えあった。




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